ケビ岡大胡瓜(4)

明日9/16(土)10:05〜NHK関西の「ええトコ」で、

兵庫但馬の山間集落(香美町)が紹介されます。

ブログにも書いてきましたが、幻のワサビ、数々の

在来種が残る天空の里、柤岡集落(けびおか)には

私も5、6回行っています。

途絶えかけていた「ケビ岡大胡瓜」の種を、

「Jinenan ―山村の石窯ピッツェリア―」の岸本

さんご夫婦が受け継ぎ、自ら栽培して種を採り、

ご近所の方々におすそ分け、栽培者を増やされて

います。「テレビをきっかけに集落の人達も価値

を見直して、また作ってくれる人が増えたらいい

なぁと思います」と岸本さん。日本の原風景、

素敵なお店と地野菜のピッツァ、皆様もぜひ!

今回も「種」がきっかけとなりました。

秋(2)



上、佐野青大豆黒鶴

下、立野ねぎと九条ねぎ。



小野芋

 

七夕豆



八代オクラケビ岡きゅうり

ケビ岡大胡瓜(3)

先日の視察で戴いたキュウリ。



種を採ってみたら、ということで、



黄色くなったものを



水で腐らせ(ワサビは流水で採りますが)、

.

数日ほどで種が採れました。9月4日。



これでまた、わが家に種が加わりました。

ケビ岡大胡瓜(2)

8月21、保存会の視察

赤崎から神鍋、蘇武トンネルを超え、国道9号線を

鳥取方面、美方郡香美町村岡の柤岡(ケビオカ)集落へ。

但馬は「たにま」に由来する名ともいわれ、谷間の国。

この辺りはまさに但馬のなかの但馬、山が深く、雪深く、

魅力も深い。車がぎりぎり通れそうな細いくねくね道、



どこまで行くのかと不安になりながら、やっと辿り着き、

そこは標高500m、異空間ともいえる景色が広がって、




ケビオカ集落をこえて、さらに山道を登り、標高700m。



こちらへのきっかはある方から。ブログブログ



クワイ畑。正月(おせち料理)に旅館に出されるらしい。



宅見さんは、炭師、猟師、養蜂家、農家・・・すごいお方。



「この胡瓜は親父の代からずっとあった」、来歴は不明。

昔は集落で作られていたらしいが今は宅見さんだけに。




巨大な胡瓜ですが、この大きさが食べ頃らしい。

味噌汁、煮る、酢もみ、もろみと食べる・・・何でも。




ここには幻のワサビがあると前から山根さんに言われ、

「北村くん、おもろいもんがあるから見といて」と案内され、

原種か、栽培用だったのか不明ですが、「ケビオカワサビ」と

呼ばれるものがあるらしく、とにかくここにしかないらしい。






柿のようなトマト





オタマジャクシ



斜面をさらに登り、もとはワサビ畑らしきところに。



今は栽培されていないようで、ワサビも野生化状態。

ここでも鹿に根こそぎ食べられるみたいで、

草を刈らずにそのままのほうが、まだましらしい。




他にもいろいろな品種を栽培されていたようで、

草をかき分け探しても、ケビオカワサビが見当たらず、




ようやく1本、茎に筋模様があるのが特徴で、味も良い

とのこと。食べてはみたかったが、この1本しかない・・・




これは水ではうまくできない、畑(土)ならできる、

ケビオカ以外の土地に持っていってもだめらしい。




日高町ではワサビ農家はうちだけですが、美方郡は

ワサビの産地、「美方わさび」として市場でも有名でした。

祖父の代からこの辺りの生産者さんとは関係が深く

(山根さんもですが)、また見学に回り、現状をまとめて

みたいと思っています。宅見さんも、「あんたの家に

視察に行ったことがある」とのことでした。

ただ、鹿に根こそぎ食べられる、豪雨などの災害で

泥が入る、高齢化など、どこも現状は厳しいようです。




山うど






サツマイモの花



ハチの巣箱



何の取材で来たのか忘れるほど、在来種も空間の一部に、

宅見さんからも話が尽きず、とても魅力あふれるお方でした。








「畑もあるし、若かったらここに来とったなぁ」と山根さん。


 
ナチュラルキッチン ジネンアンさんの前で宅見さんと別れ、

「ここから大きな道を降りていくと9号線に出ますよ」と!

手前からの山道を上がるのではなく、9号線をまっすぐ、

「春来トンネル」の手前に「柤大池公園」の看板があり、

そこを左折すれば簡単に来れたよう・・・。何倍もの時間を

かけ細い道を・・・。それはそれで良かったかなと。

「但馬はやっぱりおもしろい、みんな表情がええなぁ」と、

山根さんも上機嫌で帰られました。充実の視察でした。

みなさん、本当にありがとうございました。

ケビ岡大胡瓜(1)

友人から、「おもしろいキュウリ発見!」

友人の記録をそのまま記録しておきます。

◆2010年7月19日



美方郡香美町村岡区柤岡の宅見さんを訪問。

宅見さんは日本ミツバチの養蜂家でもあり、

昔ながらの炭焼師でもあり、現役の猟師でもある。



「うわーでかい! これほんまにきゅうりですか?」

「そらアンタ、売りモンのきゅうりとは違う、

これがワシらのきゅうりや。オヤジの代から種を採ってる。」

「え〜すごいなあ! こんなきゅうり見たことない!

ちなみに、このきゅうり、なんていう名前ですか?」

「そんなもん、ないわ。ただの‘昔きゅうり’だ。」



「なるほど・・。宅見さん、このきゅうり少し分けてくださいませんか。

お見せしたい人がいるんです。」

「こんなもんでよかったら。50センチくらいに大きくなるから、

そしたらアンタに送ってあげるわ。」

「ええ? まだ大きくなるんですか!!」

「もっと大きくなるで。大きくなるにつれて、

皮の色がどんどん黄色と白になってきてなあ。

中は隙間ができるんだわ。ちょっと割ってあげるから見てみぃ。」

◆2010年7月27日



発砲スチロールの大きな箱が宅見さんから届く。

立派なきゅうりが5本。圧巻! 1本は豊岡の若手シェフに、

残りの4本は山根代表にお届けする手配。

早速宅見さんにお礼の電話をするも、すでに就寝された

とのこと。宅見さんの毎日の生活がイメージできる。

◆2010年7月29日

「Aちゃん、きゅうり届いたで。大きいなあ。

すごいの見つけてきたなあ。加賀のきゅうりとも、

ちょっとこれは違うなあ。

ま、なんにせよ、自分で動いてたら楽しいやろ。

また村岡行くから案内せえよ!」

「はい、山根さん、いつでもお供いたします!

ケビオアはすごい山の中にある集落で、宅見さんの

昔きゅうりの畑は、集落よりさらに奥の山に入ったところに

あるんですから、きっとびっくりされますよ〜」