フキバッタ(2)

先日、ワサビ田にいたフキバッタの続きです。

但馬
国分寺館で開催中(8/30まで)の昆虫展示。



「ヒョウノセンフキバッタ」についての説明。

フキバッタの仲間は成虫になっても翅が短い

バッタで、地域による分化が激しいとあります。

翅が退化していて?飛べないからこそ地域に

いろんな種類が残るおもしろいバッタです。

タカハヤ

タカハヤアブラハヤは近縁種で似ているらしいが、

アブラハヤには体側に黒い縦じまがあり区別できる、

と書いてあるのでこれはタカハヤだと思います。

ただ、アブラハヤは日本海側では兵庫県の但馬地方に

昔からいる。地元ではアブラハヤをヤマガオと呼んでいる。

とも書いてあり、この辺りではこれをヤマガワと呼んでいて、

呼び方はほぼ同じ・・・つまりはっきりとはわかりません。

ちなみに、但馬の川魚はおよそ70種であると報告されて

います・・・「但馬の自然(1990)」より



流れが緩やかなワサビ田の下流域や周辺の水路な

どに何匹かで群れています。体は油をぬったよう

にぬるっとしています。



子供の頃は、国道沿いの稲葉川(石井地区辺り)で

よく釣りましたが、十戸の清水川には確かいなかった?

父親いわく、昔は清水川にウグイがいたとのこと。

植物と同じで魚類の生態にも変化が見られます。



先日の川そうじ、浅瀬に稚魚がいっぱい群れていました。

ヨツメトビゲラ(1)

トビゲラは日本に約300種いるとのこと。



幼虫はワサビ田や周辺の水路(↑)など、



細かな石や砂のある所にいます。



細かな石や砂を体のまわりに集めて

くっつけて、きれいな筒状の巣を作ります。

この中に腹部を入れ、頭と足は外に出し、
 
水底をはいまわる種類もいるらしい。

種類により巣の形状もいろいろあるらしい。

巣の形状からヨツメトビゲラではないかと。

幼虫は釣り餌に。パカッと巣を割り捕り出します。

今回は巣の中はどれも空っぽで、

幼虫も成虫もまた記録したいと思います。

ヒゲナガカワトビゲラ(1)

成虫はひげが長いので名前になっています。

この種で間違いないと思いますがまた確認します。



幼虫は集落を流れる清水川(うちの前↑)にいます。

ワサビ田にはいません。石がごろごろしている場所の



川底の石をめくると、小石の裏や小石と小石の間に

幼虫が口から糸を吐いて網を張って巣を作っています。

その網に流れてくる粒状の有機物(藻類など)がかかり、

それを餌にしています。水をろ過、浄化する働きも。



幼虫は「黒川虫」と呼ばれ、この辺りでは「カワムシ」と。

釣り餌にもいろいろありますが、カワムシが定番です。



梅花藻などの水草のなかにもいて、取って、

持ち上げてゆするとボタボタと落ちてくることも。



大きな石に小石や砂で繭(まゆ)を作って蛹になります。

成虫は見当たらないのでまた記録したいと思います。

ヤマトカワゲラ(1)

最も原始的な昆虫の仲間のひとつで、

カワゲラは日本に約150種いるらしい。

体形は平らでうすっぺらく(成虫も)、

石の中を這いまわるため、とても

動きが素早くなかなか捕れません。



これも釣りの餌には良質ですが、

簡単に捕れないので使うことはありません。



夜によじ登って脱皮、脱け殻があちこちに。



専門の方に聞かないと種類はわかりません。



白い!とびっくりしましたが、脱皮してすぐで、



何度か脱皮して大きくなる?その瞬間でした。

翌日にはもとの黒い皮に覆われていました。

不思議と成虫がいない・・・また記録します。

フタスジモンカゲロウ

はかない命の代表とされるカゲロウ。

日本で約150種、寿命は数時間から10日と様々。

この時期、天井(日覆い)には無数のカゲロウが。



わかりずらいですが、白い点々が全てそうです。

調べてみるとこんな名前が。フタスジモンカゲロウ。



円筒形の体、2〜3本の尾、腹部に斜めの暗色紋。

でもその幼虫は今まで見たことがなかったので、



小石をどかして探してみるとすぐに見つかりました。



夜、石などによじ登って羽化し、飛んでさらに脱皮する、

これはその脱け殻。成虫になると何も食べず数日?で死ぬ。

交尾して、また水中に産卵をするためだけに成虫になる、

まさにはかない命であり、日覆いで動きも制限されている・・・



川魚には良質の餌になり、幼虫は水中、成虫は水面で

盛んに捕食され、釣りの餌として、成虫は疑似餌である

「毛ばり」のモデルとしてもよく利用されています。



釣り餌にしたことはなく、成虫を手でつぶし、

水路に浮かべて流し、流れていく成虫に隠れていた

川魚が喰らいつき、水面でピシャ!と音が立つ、

こんなことをしてたまに遊んでいます。

写真はその瞬間(支柱の1m手前)です。

水生昆虫

小石をどかして水中の生き物を探してみると、

いろんな水生昆虫が潜んでいることに驚きます。

カゲロウ、トビゲラ、カワゲラ、トンボなど、

その多くが幼虫時期を水中で過ごす昆虫類です。



山間の渓流では森からの落ち葉や枝などが、

ワサビ田ではワサビの枯れた葉や茎などが

水中に流入して有機物として溜まります。

植物食の小型昆虫(カゲロウ等)は有機物を

細かく分解、食べて餌に(苔や藻類なども)します。

このように水中には陸上から落ち葉などが供給され、

有機物が食物連鎖の起源になり、生き物を育みます。

これは水のろ過や浄化にも大切な役割を担っています。

小型昆虫は動物食の大型昆虫(カワゲラ等)に

食べられ、大型幼虫は魚類などに食べられます。

羽化した成虫は水面でまた魚類に食べられたり、

クモやカエルなどの水辺や陸上の昆虫や動物にも

食べられ・・・食べる食べられるの循環は、ワサビの

足元の小石の中(水中)で盛んに行われています。

水生昆虫は、土壌の生き物と同じような役割を持ち、

水生植物と同じように水や山の指標生物にもなり、

水やワサビ田、広くは森−川−海の生態的な繋がりを

知るうえではなくてはならない存在で、昆虫からの

学びも多くあり、もっと身近に感じなければと思います。

ちなみに、ワサビ栽培の専門書によると、流水中の

カワゲラ類やトビゲラ類などの水生昆虫やカワニナは、

ワサビの根や葉など全ての部分を食して大きな被害を与え、

水生昆虫は害虫であり、その防除法が書かれていますが、

当地では食害による被害は昔から全くありません。

クモ(1)

但馬には15科320種のクモが生息している

ことが判明している・・・「但馬の自然(1990)」より。

ワサビ田にもいろんな種のクモがいます。

きりがないので目に止まったものをとりあえず。



オオシロカネグモ。銀白色の卵形の細長い腹部に黒い

縦筋が入り、足は緑色で長い。山間や渓流などの水辺に

水平の円網を張り、水辺に背を向け止まっています。



クモは素早く撮りにくい。これは下から。種類は・・・



クモの巣もいろいろ。この中にも大きなのクモが。



種類は・・・。今日は4種類、確認できました。

日覆いや支柱、ワサビ、あちこちに巣を張り、

朝一は手で払いながら歩かないと、巣にかかった

虫もろとも顔やメガネにまとわり付き不快ですが、



雨のあとは水滴がちりばめられ、これはこれであり。

フキバッタ(1)

ワサビ田の奥に自生しているミョウガです。

ミョウガの間にはワサビが野生化しています。



そのミョウガの葉に、よく見るのとは違うバッタが。



フキバッタの仲間です。茶色い短い翅が特徴。

フキの葉を好んで食べ、フキがあるような薄暗く

湿った山間渓流などに生息しているとのこと。

この周りにはフキもあり、まさにそんな環境です。

ベニスズメ

ワサビ田の通路にピンク色の蛾がいました。



この空間にはほぼ存在しない色だと思います。

きれいか、気持ち悪いか、微妙です。



死んでいます。これは裏。スズメガの仲間。

色から「ベニスズメ」で間違いないと思います。