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神鍋火山岩(46)

◆わさび田魁 崗石を入れる」

文献に、「砂利径約2〜7糎、カドのある大小混合の透水性溶岩

を深さ15〜20糎に敷き詰め」とあるように、ジャクで平らに



固めた地盤の上に2〜7cmの小石を入れて15〜20cmに敷き

詰め、湧水は地下に漏れることなく、そのなかをゆっくりと流下



していき、ワサビはそこに根を張り、湧水だけで育ちます。ワサ

ビ栽培のいわゆる作土は、他の産地では上から砂、砂利、石と層

に分かれていたりと、いろいろな組合せが見られますが、うちは



小石、火山礫だけです。文献にも、「作土はほとんどなく全くの

礫であり、水の条件が良いから礫だけでも十分にできるのだろう」

とあり、「溶岩栽培」「礫耕栽培」などと表現されています。



凹凸のあるごつごつした形状、多孔質で優れた通気性、透水性を

持つこの土地のスコリア、火山礫などはワサビの根張りを良くし、

栽培には最適なのだと思います。植物がよく育つ。神鍋のスコリ

アは昔、観葉植物や盆栽にも利用されました。無数の小さな穴が







空いていて、根が入り込んでいます。収穫すると石も一緒につい



てきます。今はワサビ田で苗を作るので、一部は小石を取り除い



ており、小石を入れる前はこんな状態だったのだろうと想像でき

ます。小石の中にもナガレホトケドジョウ、コツブムシなど希少

な生き物がたくさんいます。

| 神鍋火山岩 | 13:19 | - | - |
神鍋火山岩(45)

◆わさび田押 嵜縅、通路作り」

水路も通路も複雑で形や大きさ、作り方も場所によって



















いろいろです。大石は通路や水路の敷石として利用され





並べられています。魚の産卵、孵化、繁殖



する場、棲みかとなっています。よく見ると、コンクリ



と混ぜて通路作りにも小石やジャクが利用されています。



また、ワサビ田には何か所か飛び石があります。これも





通路のひとつです。昔、使っていた飛び石です。飛び石


  

作りにもジャクが利用されています。型枠が残されて



います。あと、水路には土管がたくさん敷設してあります。

写真はちょっとわかりにくいですが、その入口を板で塞い

であり、水量が多い時は板を外して水を下流に送ります。

土管によって水量を調節することができます。

| 神鍋火山岩 | 13:19 | - | - |
神鍋火山岩(44)

◆わさび田院 崔枠廚ら湧く水」

突き出したなめらもそうですが、地盤にもいろいろな変化

現象が見られます。最も水量が多い水の神様「弁天さん」

付近です。水のほとんどは小池山の裾から湧いていますが、



ここは敷き詰められた石の底、つまり地盤からも湧いてい

ます。そのような個所は2ヶ所。苔むしたブロックで仕切



られた写真中央の上段一帯から大量に湧き出しています。

ここの湧水も下流に利用するため「小石」ではなく「中石」



が敷き詰められています。小石だと湧く水が押さえられ、



勢いを失ってしまうので、どんどん湧き出るように中石が

置いてあります。ここにもワサビを植えますが、苗が固定



するように中石を組み合わせなが手植えします。今年はこの

中石を補充をしました。畑から石を採ってきたり屋敷の周辺



にごろごろしていますので拾ってきます。ここはワサビの下

から湧いている特殊な場所です。ワサビ田に限らず、屋敷ま

わり、十戸の湧水地は5か所と言われていますが、文献によ

ってもいろいろで、日高町史には、十戸の清水の湧水口は、

大6か所、小3か所とあり、細かく見てみるといろんな場

所から湧いています。また、じっくり調べてみます。

| 神鍋火山岩 | 15:37 | - | - |
神鍋火山岩(43)

◆わさび田亜 屬錣気單弔里覆瓩蕁

これも最近わかったことですが、ワサビ田にも「なめら」

(地面から突き出し、露出している一枚続きの平らな溶

岩)がありました!大地の誕生、そしてワサビ田になる

前のもともとの地盤を想像させてくれる、大きな手掛か

りが残されていました。「なめら」はワサビ田にいくつ

か点在しています(探せばもっとあるかと思いますが)。



こちらは作土(水面)から飛び出しているもの。小石を





どかしてみると大地と繋がっている感じがみてとれます。



こちらは作土の中に隠れている、つまり水中の「なめら」



です。苗を定植する際に、鍬を入れるとコツンと当たり



ます。こちらも水中のきれいな一枚もの。この上を水が

勢いよく流下しています。父によると、「なめらは昔か

ら残っていて、ハンマーで砕こうとするが、どうしても

割り切れずに残ってしまった」とのこと。神鍋火山の噴

火により、この辺り一帯には溶岩層が分布していますが、



稲葉川で見られるような溶岩流の一端がここでも確認

できる、これはおもしろい」と専門家の方も言われてい

ました。この「なめら」からもともとの地盤を想像する

と、どの程度、溶岩による高低があったのか、凸凹して

いたのか、つまり、ワサビ田として開墾する際に、その

凸凹した溶岩をどの程度人力で削ったのか。そのほとん

どは水面下にあって、その上に泥や土砂が溜まっていた

状態で、そこにジャクや礫を入れて平らにしたのだろう



と思いますが、場所によっては大きく突き出した「凸」

溶岩を削っていることも確かで、その破片も小石など



ワサビ田に利用しています。どうしても上手く割れな

かったものがそのまま残っている、どちらにしても想像

するしかない話しですが、「なめら」がもともとの地

盤の一部であることには間違いなく、このワサビ田も、

流下する湧水も火山が作り出した溶岩層の上に乗っかっ

ているわけで、大地の繋がりを感じます。「なめら」も

稲葉川のような河川(急流)なら水の浸食により削れて

しまうそうですが、「湧水」だからこそほぼ侵食される

こともなく、そのままの「なめら」が残っているらしい。



「なめら」がある場所には当然ワサビが植えられません。

今となれば何か道具を使えば簡単に取り除くことも可能

だと思いますが(1本でも多く栽培するためにも)、も

ちろん残していきたいと思います。

| 神鍋火山岩 | 06:32 | - | - |
神鍋火山岩(42)

◆わさび田 「ジャクで地盤をつくる」



ジャクは主に地盤を固めるために利用されていました。

「地形状、勾配は二米に約六糎よりつかず・・」「田面

勾配は1間(約1.8m)2寸(約6cm)位、それ故に

段ができない。水路があるだけの33アールの平らな山

葵田である・・」と文献にあります。約1.8〜2mに

6僉△弔泙蝓▲錺汽單弔砲鰐鵤嚇戮侶梗个ついている

ことになります。「段ができない」とは、普通ワサビ田

は、渓流沿い、山間部など谷間の傾斜地を利用したもの

が多く、棚田のように段々式に続いており、ワサビ田と

言えばそのような光景をイメージしますがここは平坦地。

ワサビ田といっても、自然条件と密接な関係があるので、

その築田法(様式)も場所によって様々です。ワサビの

教科書には、うちのは「地沢式」と分類されています。



「底はコンクリートですか?」ともよく聞かれますが、

ほぼカチカチの「硬い地盤」で、水が漏れるようなこ

ともなく、この上に小石が敷き詰められ、この中をゆ

っくり水が流下していきます。ではこのような「勾配

3度の平らな硬い地盤」をどうやってつくったのか、

もちろんこんな地盤がもともと自然にあったわけもな

く、溶岩の土石流が止まり、縁辺部となって水が湧き

出し、そこからどんな土壌が下方に広がっていたのか、

それは想像するしかありませんが、沼地だった、田ん

ぼだったとすると、「底」には土砂や泥が堆積してい

たのだと思います。文献には続きがあって、「田床は

たたきで平らにし、そして礫を置き栽培しているので

ある」とあります。これは祖父が説明したものですが、

「たたきで平らにする」、つまり、ワサビ田の面積は

33アールですが、石採場から相当量の火山礫やジャ

クを採取、運搬し、埋め立て、3度の勾配をつけなが

ら、たたき(平らにする道具、残っていません)でき

れいに固め、平らにしたというわけです。昔から当た

り前にあるものだと思っていた「地盤」、でもよくよ

く考えてみれば自然にあるわけがなく、これも父から

聞いて、最近気付きました。湧いた水は地下に浸み込

むことなく、一定の速度、水量で地表面を絶えず流下、

ワサビを育て、ここを通過して下流に流れていきます。

| 神鍋火山岩 | 03:08 | - | - |
神鍋火山岩(41)

◆わさび田 「小池山を削り拡大」

細かな記録が続きます。小池山の一部を(竹やぶ



に向って)削って切り開き、ワサビ田を拡大したと

のこと。ずっと昔のことですが。削られた斜面には

石垣が積まれています。ジャク(火山灰など粉状の

もの)の利用は様々ですが、ここでは水の入り口と

なる作土(小石)の頭に沿ってジャクを入れ、湧き水

が隅々までまんべんなく行き渡るように、水を堰止

め横向きにも流し、水を通過させ下向きにも流す、

ジャクはそのような役割を果たしていたようです。

今はそのジャクが下に流れて小石と混ざり、この



辺りのワサビのひげ根には細々した溶岩のクズが



たくさんくっついています。そのためなのか根張

りも良く、ワサビがよくできる場所でもあります。



ワサビの作土は基本的に小石だけですが、場所

によってはこうした細かく砕けた溶岩のクズもたく

さん含まれています。

| 神鍋火山岩 | 07:01 | - | - |
神鍋火山岩(40)

◆わさび田 「石垣で囲う」

昔の人がもともと沼地だった?場所をワサビ田にするた



めに、どこから、どのように、どんなものを採ってき

たのかをみてきましたが、それをどう使って、どんな

形になったのかをさらに記録していきたいと思います。





まずは周囲を石垣で囲う、大石は積み石として利用さ



れました。ワサビ田は3/4周ほど石垣が積まれてい

ます。こちらは小池山の斜面。山肌が崩れないように



積まれています。小池山の裾はちょうど土石流が止ま



った縁辺部で、地層の切れ目、つまりこの一帯から水



が湧いており、石と石の間から、もやもやとこんこんと

湧いています。石に隠れて湧き出す様子は直接見ること



はできません。石垣にはいろいろな山草が生え、刈っても



1年もすれば石垣はまた草で隠れてしまいます。もちろん



「職人」さんによって、精巧に組み合わされた立派なもの



ではなく、感覚的というか、無造作に積まれた感じです。



苔生し、風化すら感じさせてくれます。めったなことで

は崩れませんが、阪神・淡路大震災の時には一部が崩れ

たようです(私は関東にいて、後から父に聞きました)。



水路に沿った石垣は川魚の住みかにもなっています。

| 神鍋火山岩 | 01:34 | - | - |
神鍋火山岩(39)

◆わさび田 「樹木の化石を発見!」

小石の中から、まるで「炭」のような石を見つけました。



でも炭とは違って石のようにずしりと重く、専門家の方

に聞いてみると、これは貴重なもので、こればかりコレ

クションしている人もいるとのこと。何百年前?古代に



何らかの原因で樹木が倒れて地層中に埋没、膨大な年月

をかけて、圧力などいろいろな作用により、原型を変え

ずに石英や水晶と同じように硬くなり、化石化したもの



らしいです。火山が噴火する前なのか、それとも火山の

噴出物が土石流となって木々をなぎ倒して埋没したのか、

稲葉川石採場?どこから採ってきたのか、どちらにし

ても、この土地の成り立ち、神鍋の古代の森、いろんな

ことを想像させてくれる貴重なものとなりそうです。



珪化木(けいかぼく)・・・木化石(もくかせき)とも

呼ばれる植物化石の一形態。樹幹が珪酸を含有した地層

の中で長い年月をかけて珪質化して岩石となる。いわば

「石炭になり損なった木」ともいえる。外国で多く産出、

観賞用に高値で取引され、ブレスレットや数珠などにも

加工、製品化されることが多い。日本ではおもに中生代

と新生代の地層から、とくに日本海沿岸地域から多産す

る。 樹木の微細な構造を残していることから、樹種や類

縁関係を調べ、植物の系統や進化を明らかにする資料と

なり、古環境や古生態を知る手掛りとしても用いられる。

| 神鍋火山岩 | 06:06 | - | - |
神鍋火山岩(38)

◆わさび田 「小石いろいろ」



ワサビ田の小石は、ほとんどが石採場から火山岩です。



真っ赤なものも。マグマ、「火」で焼かれるとこんな



色に。まさに燃えカスというか穴が貫通しています。



稲葉川の河原石もわずかに入っています。川の石はあ



ちこちから集まってくるのでいろいろな石が見られます。



茶系のもの、「砂岩」が多く見られます。主に堆積物が

固まって堆積岩になる作用によりに砂が固結してできた

岩石で、堆積岩でもっとも一般的なもののひとつです。



これは凝灰岩(ぎょうかいがん)。石材としても利用さ

れます。火山灰が堆積してできた(粒が固まってできた)

岩石で、「鹿田凝灰岩層」と呼ばれる凝灰岩層は神鍋や



村岡に広く分布しています。これは「閃緑ヒン岩」です。

稲葉に採石場があり(神鍋を上がり蘇武トンネル手前右

手に見える)、ネットより・・・「神鍋石」や「神鍋青

みかげ」と呼ばれ、墓石や石垣に利用されてきました。

結晶は緻密で硬質、青緑色の独特の色合を持っています。

「日高町の自然」より・・・大きな黒っぽい短冊状の角

閃石(かくせん)の結晶が見られます。これらは蘇武武、

妙見山一帯に南北に細長く分布して、風化しやすい柔ら

かい堆積岩をしっかり支え、高い山の礎になっいます。



これは「ろう石」かと思いましたが、専門の方によると

ハンマーで叩いても硬く、「石英」だとのこと。二酸化

ケイ素 (SiO2) が結晶してできた鉱物。六角柱状のきれ



いな自形結晶をなすことが多く、なかでも特に無色透

明なものを「水晶」といいます。ワサビ田にもごく稀



に転がっています。詳しくはこちら。ちなみに、神鍋の

道の駅に火山岩などいろいろな石が展示してありますが、

これが「ろう石」です。これはある意味、なじみのある



石で、その採石場跡が自宅から見えます。昔から「石山」

と呼ばれていて、写真の真ん中に茶色の山肌が見えます。

50年ほど前には、採掘されたろう石をここから馬車で

江原駅まで運び、貨物列車で遠くに運ばれた、そんな光

景も見られたようです。 ろう石・・・蝋(ろう)のよう

に半透明で、やわらかい石で、耐火煉瓦やガラス繊維な

どの原料として利用される。石筆(せきひつ)、筆記具

として用いられ、主に建設現場などで使用、鉛筆が普及

していなかった明治時代初期の小学校では、ノート代わ

りに石板を用い、ろう石で書き取りを行った。子どもは

これでコンクリート地面や塀などに落書きをしたり、石

蹴りなどの遊びで使われる図形を描いたりする。



あと一つ、何十年か前に、日本海、円山川の河口付近の

気比地区の採石場からも入れています。安山岩(日高町

では三方地区に広く分布しています)だと思われますが、

これはごくごく僅か、ワサビ田の一画に入っています。

石が足りなくなり補充したらしいですが、栽培に良いの

はやっぱり神鍋の火山岩だと逆にわかったようです。

火山岩は火山噴火によって噴出したマグマが急速に冷え

てできた結晶の細かい岩石で、石英が多く70%以上で

白っぽいものを「流紋岩」、70〜50%で灰色のもの

を「安山岩」、50%以下で黒っぽいものを「玄武岩」

と言います。神鍋火山群は全て玄武岩の火山です。



石ではありませんが、どこからどうやって入ってきた

のか全く不明ですが、こんなものまで混じっています。



「すり鉢」の破片や、「湯のみ」?「茶碗」?です。

描かれている「絵」が色々でなかなかおもしろいです。



この赤い模様は、生物起源のカビ、藻類の仲間が付着

した跡のようです。聞いて、調べて書いてみましたが、

間違っていたらすみません。専門的なことは全くわか

りませんが、とにかくいろいろな石があるもんです。

| 神鍋火山岩 | 04:12 | - | - |
神鍋火山岩(37)

◆わさび田 「畑から石を採る」

この辺りの畑や土壌を少し掘るだけで、大小ゴロゴロと



スコリアや火山礫が出てきますが、昔は畑を開墾した際、



出てくる石を石垣の積み石としてそのまま使ったり、持って

いき場がないものは、大地から突き出した溶岩「なめら」

周辺にどんどん積んだりと、畑や土壌からの石も、畑の成り

立ちそのものや、何らかの「形」となって今に残り、風景の



一部となっています。うちからすぐの道の両サイドにも、



この辺りは土石流による土壌で、人によって開墾され、その



ようにして形作られたと思われる、ちょっとした「丘」と



いうか「壁」というか。以前、空き地を畑にした際にも





石がゴロゴロと出てきました。今でも畑や周辺から、



転がっている石を拾ってきてワサビ田に補充しています。

| 神鍋火山岩 | 02:40 | - | - |
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