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フランスから

フランスから、クレソン農家さん(32歳)が視察に。

120年の歴史ある産地の、彼は3代目だそうです。
 
この村に生えているクレソンを手に取り、
 
「このクレソンは私が栽培しているものとは全く違い
 
ます。クレソンもワサビと同じようにずっと種を採っ
 
ています。種で更新しなければ元気なクレソンを維持
 
することはできません。品種もオリジナルのもので、
 
何種類かあります」。彼もまた「種とり農家」なんだ
 
とわかると、ぐっと親近感が湧きました。

年間通して一定の水量、12度という一定の水温、
 
この豊富な地下水を利用してワサビに挑戦したいと、
 
静岡、長野で研修し、そしてわが家にも来られました。
 
彼は、わが家のホームページ、ブログ、ユーチューブ
 
などを見て独学していました。自分なりにまとめた
 
資料を私に見せてくれました。
 
これまでメールでやりとりしてきましたが、彼はすで
 
に試作田を作り、各地から苗を取り寄せ、ゆくゆくは
 
種を採ってみたいと、とにかく熱心に進めています。
 
「日本にはその土地に土着した多様なワサビ田の様式
 
や栽培方法がありますが、どこでも同じように再現で

きるものではありません。日本とは気候風土も違うので、

日本のワサビの風味をどれだけ引き出せるのか全くか

わかりません。私も試行錯誤の毎日で、5年、10年

はあたり前に時間がかかります。すぐに結果が出るわ

けではなく、結果が得られたとしても維持していくの

は難しいです。とりあえず苗がちゃんと育つか気長に

見ていきましょう。その土地に根付くかどうかは、 

最終的にはワサビが決めますから」。 

「時間は全く問題ないです。フランス人ですから」

と彼は笑っていました。


お蕎麦屋さんでおもてなしをして(わが家のワサビを

試食しながら)、彼とも、いろいろいな話をして交流

を深めることができました。もちろんお互い言葉は

通じませんが、今回は日本の女性お二人を通じてこの

ような取り組みを進められており、皆さんと楽しい

時間を過ごさせていただきました。

私もいつかフランスにも行って彼の栽培したワサビを
 
口にしてみたいし、フランスの湧き水や農業や食に触
 
れてみたいと思いました。
 
ワサビの栽培も今では海外のあちこちに広がりを見せ
 
てみせていますが、ワサビは日本で独自の進化を遂げ
 
てきた固有種です。やはり、「ワサビの多様性」を守り、
 
これからも伝えていくべきだと改めて感じました。

| わさび | 21:21 | - | - |