里山わさび(10)

◎里山わさび復活プロジェクト

 

http://kitamura-wasabi.com/activity/

※ホームページもリニューアル!

 

種からは難しい…。それなら、

苗を植えるだけ!ということで、

秋苗の発送はじめましたー!!

 

 

山や畑、庭木の下、水辺に植えて、

わさびを身近に感じてみませんか!!

 

詳しくはメールにてお問い合せ下さい。
info@kitamura-wasabi.com

 

 

これは、わが家の庭木の下に、

この春に植えた苗ですが、

わさびは時間がかかります。

清水池の再生(1)

◎清水池の再生プロジェクト

 

長文になりますが・・・

新たな取り組みのご報告です。

 

わさび田すぐ下流、もとは魚の養殖池。
「何かに利用したいですね」。
あることがきっかけとなり、
所有者さんとの話の流れから、
その役目を与えられ、この4月に
池をお借りすることになりました。

(この村の蕎麦屋さん、石谷君と共に)

池と言っても広さや深さ、状態も様々、
その数ざっと25面!

 

まずは、わさびの作業の合間に、
外来種の雑草で覆われた池の大掃除。
掃除好きにはたまりませんね。

 

 

そして、夏、秋と・・・
何とかここまできれいになりました!

子供の頃から見てきた池一面を流れる
清水の風景、

 

 

環境が改善、自然繁殖し始めた魚

(タカハヤ)の群れを眺めながら、
「あとは少しの労力で維持できそう。
とりあえずはこれで十分ではないか」。
もちろん何かに利用したいし、
誰かにしてほしい。
でも簡単なことではありません。

 

まだ、草ボーボーの池もたくさん
あります。

 

 

どこにでもある草ですが、

父によると、これはミゾソバ
(溝蕎麦)と言う草らしく、
葉も花も見た目が蕎麦に似ている、
「蛙草」とも呼ぶらしい。

 

 

今は花が咲き乱れ、ミツバチが飛び交い、

外来種ではないということもあり、
現状では放置するしかありません。

 

この4月、残りの数面にはクレソンが
繁殖して畑状になっていました。

前置きが長くなりましたが・・・

そもそものきっかけは、これでした。
この村にはいつからか(子供の頃には
ありませんでしたが)、清水川の
あちこちにクレソンが定着して、
村の人も摘んで食べられていました。

 

池の所有者さんによると、
「クレソンには水を浄化する働きもあ
るし、クレソン畑として何とか景観だけ
でも維持できないかと、この池には

クレソンをまいた」とのことでした。

 

実はわさび田の放棄地でも栽培してい

ことがありました(これまでに2回も)。

 

奥からわさび、クレソン、タネツケバナ

 

クレソンの自然栽培にも、豊富で安定

した水量と水温の清水が必要となり、

わさびと同じで環境は限られます。

 

料理店さんにも重宝され、人気があり、

地元、都市部へも出荷をしていました。
ただ、クレソンには外来種ならではの
繁殖力があり、わさびの領域に侵入する

などの理由で栽培を断念しましたが、
(今はわさびの苗場になっています)。
私にはクレソン栽培の経験があります。

 

4月に池のクレソンを目の当たりにして、

「クレソン畑として再生し、大規模に
栽培できるのでは!」と思ったわけです。
もちろんこのような環境は他にはなく、
すぐに準備できるものではありません。

 

池という特殊な構造を生かすことで、

周辺への繁殖も防ぐことができます。

春の収穫が終わり、花が咲き、虫が

発生する時期には草刈り機で刈って

周辺の環境にも配慮する、そして、

また秋になれば芽を出してまた収穫。

 

しかし、深い池ではそもそも栽培も、

収穫も難しい、逆に浅くて草ボーボーの

池は水不足で栽培は無理だとわかり、

先に書いた通り、そのような池は環境や
景観の維持を優先させることにしました。

 

 

すでに繁殖していた数面のクレソン畑

ですが、夏はもちろんだめ、しかし、

秋になると予想以上の生育を見せ、

葉もふさふさと立ち上がり、

一回目の旬を迎えようとしている・・・
こうなると農家としては放っておけず、
摘みたくなるし、食べてほしいとなり、
「とりあえず、数面から始めよう」と、

本日、初収穫、出荷となりました!!

 

 

ただ、秋の収穫は初めてで、栽培面積、

体制も不十分なため、当面はこれまで

お世話になってきた一部の業者様への

出荷となりますが、生育状況を見ながら、

現地売りも含めて、今後の販売について

はブログ、SNSでお知らせいたします。

まだ、クレソン向けの池が何面かあり、
春本番に向けて面積を増やせないかと、

準備を進めています。

 

 

もちろん様々な制約があるのは確かで、
すべての池の再生は現状では困難です。
ただ、一つ言えることは、環境(水)は
互いが繋がり合い、手を加えることで、

安全できれいな状態が保たれています。

 

極端な話になるかもしれませんが、

「農薬は使っていますか?」と

見学のお客様によく聞かれます。

わさびの葉っぱに農薬をまけば
水に流れて下流域に広がってしまう。

使う気もないし、そもそも使えません。

また、放置池に繁殖している外来種が、
わさび田に侵入して広がるリスクも
十分に考えられます(鳥などの運搬で)。

 

自然異変、人口減少、担い手不足・・・

昔の仕事や暮らし、環境を維持して

いくのはとても難しいことだと思います。

わさび田にも放棄地があり、

家の山や田畑もどう維持していくのか、

考えればきりがありません。

でも、見方を変えれば、

おもしろいもの(こと)はまだまだ

転がっているし、何を手にして

どう繋いでいくかなんだと思います。

 

わが家にも、昔はわさび作りをはじめ、

米作り、林業、養蚕業など様々な仕事が

ありました。今になって新たにクレソン

栽培があってもおもしろいし、

農家って、いろいろなことが出来てなん

ぼだと思うし(いろいろな人の手を借り

ながら)、わさび田、清水池、そして

地域も変わりながらなんだと思います。

 

 

この『清水池の再生プロジェクト』、

「何とかなるだろう」と2人で始め、

何でここまでやるのかと、

わからなくなる時はありますが

(周りの人は尚更かもしれません・笑)、

やっぱり、「何か可能性を感じるし、

ワクワクするし、先々にきっと繋がる

だろう」と、ただそれだけなのです。

もちろん周囲の方々、皆さんの協力

なしでは何もできません。

大きなビジョンを持ち、長期的に

取り組んでいきたいと考えています。
よろしくお願いいたします。

里山わさび(9)

◎里山わさび復活プロジェクト

 

今年も神鍋の在来種わさびの種を頂きに。

何ヶ所かに点在する、高原のとある秘密の場所。

 

 

この場所では、栽培されなくなって何年か経ち、

昨年よりもさらに減り、いよいよ消えつつ感じです。

 

 

今年は僅かな種ですが、それでも来年に繋がりました。

昨年頂いた種は、この春にプランターで苗を育て、

家の周りに植えたり、知り合いにおすそわけして、

神鍋高原のとある場所にも植えてもらいました。

あと、うちのワサビ田にも試しに。どんなワサビに

なるのか、楽しみです。

里山わさび(8)

◎里山わさび復活プロジェクト

 

いろいろな実験を経て、この春から本格的に苗の

おすそわけ、配布をスタートしています。

ありがたいことに、この活動を通して約30名

の方とご縁があり、ご参加いただいています。

 

 

わが家の作業場裏手に植え付けたワサビも元気に

育っています。植え付けから数年(正確には覚えて

いませんが・・・)、葉ワサビも収穫できるほどに

大きくなり、そして種も付けています。

 

収穫までの期間は環境によっても大きく異なります。
水分に富んで、土壌が肥えた場所であれば早くなり

ますが、最初の数年は1株から花や葉ワサビを数本

摘む程度かもしれません。


根こそぎ収穫しないで、春になれば旬を迎える花や

葉ワサビを摘んでワサビ漬けなどを毎年楽しみます。

この辺りでは毎年3月下旬〜4月上旬には花ワサビ

が収穫できます。花摘みはワサビの生育を促進させ

ますのでまめに行います。4月中旬〜5月上旬には

葉ワサビが最盛期になります。ハサミで摘んで収穫

しながら、ワサビ漬けや天ぷらなどが楽しめます。

 

種採りを目的とするなら(充実した種ができるかわ

かりませんが)、花を摘まずに種を実らせます。

そして、5月下旬〜6月上旬に種を採れば(今年は

早いと思いますが)、新たにワサビ野を増やすこと

もできます。

 

 

熟したサヤを採り、そのままサヤごと直まきます。

翌年に春の気配を感じると休眠から目覚めて自然に

発芽します。「とりまき」と呼ばれる、こぼれ種の

ように自然に任せて繁殖させる方法です。これまで

にも書いていますが、ちょっとした工夫が必要です。

詳しい方法はお問い合せ下さい。

里山わさび(7)

◎里山わさび復活プロジェクト

 

昨年5月末に送った、サヤの直まき、自然生え。

兵庫県宍粟市、京都府綾部市など各地から、

「芽が出ました!いろいろと工夫して育てて

みます」と嬉しい便りが届いています。

 

ワサビ田の丘でも2月下旬に発芽しました。

 

たくさん発芽すると混み合うので、その部分は

段階的に間引きます。それをさらに別の場所に、

「苗」として移植して新たにワサビ野を増やす

こともできます。


ただ、山間部の渓流沿いなど冷涼で水分に富んだ

場所での発芽は見られましたが、それ以外の場所

ではほぼ確認できませんでした。特に夏場は土が

乾燥しやすくなり、その後の生育のことも考える

とやはり「場所選び」が重要になるかと思います。

 

一つの方法としては、サヤをまいた場所に板を敷

いてブロックなどで重石をします(発芽の時期に

なる前には取り除きます)。冷蔵庫による種の貯

蔵のように適切な地温や湿度を保つことができ、

草の防止にもなります。

 

より確実に根付かせるためには、やはり苗を植え

るに越したことはありませんので、苗の配布を主

に取り組みを進めていきたいと考えています。

里山わさび(6)

◎里山わさび復活プロジェクト

 

より確実にワサビを根付かせるためには、やはり

苗を植えるに越したことはありません。

 

 

2017年の秋には、ワサビ田の種まき場で育てた

幼苗を各地に発送して、『苗のおすそわけ』も

スタートしました。

 

 

但馬地方をはじめ、いろいろな場所で秋植えの

実験をしてもらいました。

 

 

うまくいけば、苗の発送は秋と春の年2回の予定

になります。「秋植え」は10月下旬〜11月上旬

(積雪が多い場所は難しいかもしれません)、

「春植え」は4月下旬〜5月上旬に行います。

 

 

適当な場所が確保できれば鍬などで草木の根っこを

取り除きます。15〜20僂曚匹隆岾屬播当な深

さに穴をあけて苗を差し込みます。土を埋め戻す時

には新しい葉が出る成長点に土が被らないようにし

ます。しっかりと土で苗を固定してからたっぷりと

水をやります。

 

苗の周りには藁や刈り草などを敷いて表土の乾燥を

防ぎます。初期の生育では定期的に草を刈ってワサ

ビの成長を助けますが、草は根こそぎ取らないよう

にします。草が地表を覆うことで、表土の乾燥を防

ぎます。ある程度大きくなればワサビは草を押さえ

て共生していきます。

里山わさび(5)

◎里山わさび復活プロジェクト

 

この活動がきっかけとなり、ここ神鍋高原で思わぬ

発見をすることになりました。なんと、90歳の方が

守られてきたワサビ田と在来種(わが家でも昔栽培

していた幻の地ワサビ)に出会えたのです。

 

 

その風味を確かめ、サヤを持ち帰り、種を継承、

そして保存に成功。このようなワサビから種を

採るのはもちろん初めてのことで、どのような

ワサビになるのか楽しみでなりません。

 

 

来年の春には、この種をまいて苗をつくり、神鍋の

知り合いにおすそわけします!そして、山林や谷水

の流れる小川などあちこちに植えてもらい、今後さ

らに増やして、地域の皆さんと守り育てていきたい

と考えています。

 

今回もぎりぎりのところで種がつながり、神鍋には

ワサビの多様性が残っていることがわかりました。

このDNAを受け継いで、『神鍋わさび』の新たな

物語をこれから描いていきたいと思います。

また一つ、おもしろい遊びを手に入れました!

里山わさび(4)

◎里山わさび復活プロジェクト

 

昨日の神戸新聞さん、たくさんの反響、

ありがたいです!今日は「百年の森林構想」

有名な林業のまち、岡山県西粟倉村から2度目の

視察に来られました。若手の皆さんが、村有林

などの3箇所で森林のワサビ野作り、放棄地などで

畑や沢ワサビの栽培に取り組まれます。

あちこちで試しまき、ありがとうございます!

里山わさび(3)

◎里山わさび復活プロジェクト

 

【神戸新聞 2017年5月23日】

※クリック拡大可


早速、本日の神戸新聞さんに取り上げて

いただきました!ありがとうございました。

里山わさび(2)

◎里山わさび復活プロジェクト

 

5月中旬になると、サヤが紫に色づきます。

 

6月になると、ワサビ田には無数の種がばらまかれます。

 

翌年春になると、場所によってはこぼれ種から

自然に発芽してあちこちで双葉が顔を出します。

 

ワサビ野づくりにおいて、まずは「とりまき」の

実験からスタートしたいと考えています。これは

熟したサヤ(種)を採り、すぐにサヤごとまくと

いう最も手間のかからない方法です。

 

『種のおすそわけ』として、この取り組みに参加

していただける方の協力のもと、5月下旬に

100個ほどのサヤを各地へ発送して様々場所で

試してもらいます。

 

土中でサヤは腐りやがて種だけになり、この辺り

では翌年の2月下旬〜3月上旬に春の気配を感じ

ると自然に発芽します。苗づくりなど通常の栽培

で行う工程をすべて省き、こぼれ種のようにほぼ

自然に任せて繁殖させる方法です。