清水池の再生(1)

長文になりますが・・・

新たな取り組みのご報告です。

 

わさび田すぐ下流、もとは魚の養殖池。
「何かに利用したいですね」。
あることがきっかけとなり、
所有者さんとの話の流れから、
その役目を与えられ、この4月に
池をお借りすることになりました。

(この村の蕎麦屋さん、石谷君と共に)

池と言っても広さや深さ、状態も様々、
その数ざっと25面!

 

まずは、わさびの作業の合間に、
外来種の雑草で覆われた池の大掃除。
掃除好きにはたまりませんね。

 

 

そして、夏、秋と・・・
何とかここまできれいになりました!

子供の頃から見てきた池一面を流れる
清水の風景、

 

 

環境が改善、自然繁殖し始めた魚

(タカハヤ)の群れを眺めながら、
「あとは少しの労力で維持できそう。
とりあえずはこれで十分ではないか」。
もちろん何かに利用したいし、
誰かにしてほしい。
でも簡単なことではありません。

 

まだ、草ボーボーの池もたくさん
あります。

 

 

どこにでもある草ですが、

父によると、これはミゾソバ
(溝蕎麦)と言う草らしく、
葉も花も見た目が蕎麦に似ている、
「蛙草」とも呼ぶらしい。

 

 

今は花が咲き乱れ、ミツバチが飛び交い、

外来種ではないということもあり、
現状では放置するしかありません。

 

この4月、残りの数面にはクレソンが
繁殖して畑状になっていました。

前置きが長くなりましたが・・・

そもそものきっかけは、これでした。
この村にはいつからか(子供の頃には
ありませんでしたが)、清水川の
あちこちにクレソンが定着して、
村の人も摘んで食べられていました。

 

池の所有者さんによると、
「クレソンには水を浄化する働きもあ
るし、クレソン畑として何とか景観だけ
でも維持できないかと、この池には

クレソンをまいた」とのことでした。

 

実はわさび田の放棄地でも栽培してい

ことがありました(これまでに2回も)。

 

奥からわさび、クレソン、タネツケバナ

 

クレソンの自然栽培にも、豊富で安定

した水量と水温の清水が必要となり、

わさびと同じで環境は限られます。

 

料理店さんにも重宝され、人気があり、

地元、都市部へも出荷をしていました。
ただ、クレソンには外来種ならではの
繁殖力があり、わさびの領域に侵入する

などの理由で栽培を断念しましたが、
(今はわさびの苗場になっています)。
私にはクレソン栽培の経験があります。

 

4月に池のクレソンを目の当たりにして、

「クレソン畑として再生し、大規模に
栽培できるのでは!」と思ったわけです。
もちろんこのような環境は他にはなく、
すぐに準備できるものではありません。

 

池という特殊な構造を生かすことで、

周辺への繁殖も防ぐことができます。

春の収穫が終わり、花が咲き、虫が

発生する時期には草刈り機で刈って

周辺の環境にも配慮する、そして、

また秋になれば芽を出してまた収穫。

 

しかし、深い池ではそもそも栽培も、

収穫も難しい、逆に浅くて草ボーボーの

池は水不足で栽培は無理だとわかり、

先に書いた通り、そのような池は環境や
景観の維持を優先させることにしました。

 

 

すでに繁殖していた数面のクレソン畑

ですが、夏はもちろんだめ、しかし、

秋になると予想以上の生育を見せ、

葉もふさふさと立ち上がり、

一回目の旬を迎えようとしている・・・
こうなると農家としては放っておけず、
摘みたくなるし、食べてほしいとなり、
「とりあえず、数面から始めよう」と、

本日、初収穫、出荷となりました!!

 

 

ただ、秋の収穫は初めてで、栽培面積、

体制も不十分なため、当面はこれまで

お世話になってきた一部の業者様への

出荷となりますが、生育状況を見ながら、

現地売りも含めて、今後の販売について

はブログ、SNSでお知らせいたします。

まだ、クレソン向けの池が何面かあり、
春本番に向けて面積を増やせないかと、

準備を進めています。

 

 

もちろん様々な制約があるのは確かで、
すべての池の再生は現状では困難です。
ただ、一つ言えることは、環境(水)は
互いが繋がり合い、手を加えることで、

安全できれいな状態が保たれています。

 

極端な話になるかもしれませんが、

「農薬は使っていますか?」と

見学のお客様によく聞かれます。

わさびの葉っぱに農薬をまけば
水に流れて下流域に広がってしまう。

使う気もないし、そもそも使えません。

また、放置池に繁殖している外来種が、
わさび田に侵入して広がるリスクも
十分に考えられます(鳥などの運搬で)。

 

自然異変、人口減少、担い手不足・・・

昔の仕事や暮らし、環境を維持して

いくのはとても難しいことだと思います。

わさび田にも放棄地があり、

家の山や田畑もどう維持していくのか、

考えればきりがありません。

でも、見方を変えれば、

おもしろいもの(こと)はまだまだ

転がっているし、何を手にして

どう繋いでいくかなんだと思います。

 

わが家にも、昔はわさび作りをはじめ、

米作り、林業、養蚕業など様々な仕事が

ありました。今になって新たにクレソン

栽培があってもおもしろいし、

農家って、いろいろなことが出来てなん

ぼだと思うし(いろいろな人の手を借り

ながら)、わさび田、清水池、そして

地域も変わりながらなんだと思います。

 

 

この『清水池の再生プロジェクト』、

「何とかなるだろう」と2人で始め、

何でここまでやるのかと、

わからなくなる時はありますが

(周りの人は尚更かもしれません・笑)、

やっぱり、「何か可能性を感じるし、

ワクワクするし、先々にきっと繋がる

だろう」と、ただそれだけなのです。

もちろん周囲の方々、皆さんの協力

なしでは何もできません。

大きなビジョンを持ち、長期的に

取り組んでいきたいと考えています。
よろしくお願いいたします。

猫飼いました

家族が増えました。まさかの猫です!

私が子供の頃には、犬は飼っていましたが。

 

 

この夏、一匹だけで鳴いていた子猫を

子供達が保護し、病院、家族会議を経て、

今ではすっかりわが家の一員になりました。

それにしてもイチイチかわいいです!

お客様をご機嫌にお出迎えすることも

ありますが、苦手な方は言って下さい。

種まき

今日は朝から、わさびの種まきでした。

 

 

なるべく大きな種を選びながら、

ゴマ粒ほどの種をピンセットで1粒ずつ。

秋と春に合計4万粒まきます。

インスタ

今更ながらインスタはじめました。

こちらもよろしくお願いします。

https://www.instagram.com/kitamura_wasabi/

 


また台風です…。湧き水のため大きな水害は

ありませんが、日覆いネットが壊れたり、

植えてすぐの苗が抜けたり…いろいろ心配です。

皆様もお気をつけください。

豊岡エキシビジョン

9月21日、渋谷のTRUNK( HOTEL)様にて、

豊岡市の情報発信イベント

『豊岡エキシビション2018』が開催されました。

 

イベントでは豊岡市の食材を使用した料理が

提供されますが、今回は、赤花そば、八代オクラ、

神鍋わさびなどの伝統作物も取り上げられました!


8月27日には、TRUNK( HOTEL)の皆様に

ご視察いただきました。

 

関係者の皆様、ありがとうございました!